デイサービスの利用者が日中だけでなく、夜間も施設に宿泊できるサービスのことをお泊りデイサービスといいます。要介護者にとっては、普段通っている場所でいつものスタッフと共に夕食をとり、夜を過ごすので、精神的に落ち着くことができる点は魅力です。しかも、同居する家族の体調が優れず、介護ができないときや、突然の出張や冠婚葬祭などで家を開ける時にも、高齢者を孤立させずに済むため大変便利なサービスだと近年注目を集めています。

お泊りデイサービスを活用することで、介護する側の肉体的、精神的な負担を軽減できることはもちろん、要介護者にも気分転換を図れることも少なくありません。必要に応じて適度に利用することで、大きなメリットをもたらすため、今後もお泊りデイサービスの需要は増えることでしょう。

ちなみに、お泊りデイサービスを利用する場合は、基本的に同じ施設のデイサービスを利用していることが多いようです。そのため、お泊りデイサービスを利用したい場合は、まず担当のケアマネージャーへ相談したり、もしくは施設へ直接問い合わせをしてもらわなければなりません。

また、初めて施設を利用する方の場合は、面談調査を受け、重要事項や契約内容、当日の送迎の有無なども事前に確認をする必要があります。さらに、チェックインやチェックアウトの時間、朝食や夕食は宿泊料金に含まれるのかなど、家族は気になることがあれば何でも質問しておきましょう。そうすることで、利用に際したトラブルを未然に回避できます。